多能工

多能工が嫌われる理由

私は電気工事士をしているのですが、建設業界ではたまにこのような声があがります。

「多能工って、、、ねぇ。。。」
「多能工かぁ。。。」

現場に多能工が入ることに対して悪いイメージを持たれている職人さんが少なくありません。

実は多能工、一部の人たちからとても嫌われています。それはエンドユーザーたるお客様からではなく、同じ業界の人たちからの評価です。

なぜ酷評を受けてしまうのか。それは同じ業界にいる人からすると、多能工の仕事が気にくわないからです。果たしてその真意とは?

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この記事でわかること

・なぜ多能工は嫌われるのか
・嫌われる多能工の特徴
・多能工になることは損なのか
・嫌われない多能工になる方法

多能工は嫌われている?

本当に多能工は嫌われているのでしょうか?
Twitterで「多能工」と検索するとこのような呟きが出てきます。

もちろんポジティブな呟きもありますが、中にはこのような印象を持つ人もいるのです。
かなり衝撃的ですよね。

でもなぜこのような不満が噴出してしまうのでしょうか?

多能工が嫌われる理由

同じ業界の人から多能工が嫌われる理由、それは「仕事が雑だから」です。

これは全ての多能工を指すものではなく、ある特定の多能工が陥りやすい失敗です。

ある特定の多能工、それは”自称多能工”と呼ばれる存在です。
”自称多能工”とは、どのスキルもかじったことがある程度で、スキルが習熟されていない中途半端な状態です。

自称多能工が仕事をすると以下のようなことが起きます。

このような失敗談が多いため、同じ業界の人から”自称”多能工は嫌われています。

嫌われる多能工の特徴

ここで嫌われる自称多能工の特徴を列記します。

①スキルの習熟度がアマチュアレベル
②頼まれた仕事を取捨選択せず、なんでも引き受ける
③人の手を借りようとしない
④時間管理ができない
⑤自分の単価を安く見積もる

下記にて詳しく解説します。

①スキルの習熟度がアマチュアレベル

本物の多能工とは誰もがプロと認めるスキルを複数もつ存在です。
アマチュアレベルのスキルでは本物の多能工とは呼べません。

表面的な見栄えだけ良くして中身は杜撰(ずさん)なケースが多く見られますが本職の目は誤魔化せません。

誰もが納得するクオリティを出せるか否か、客観的に見る必要があります。

②頼まれた仕事を取捨選択せず、なんでも引き受ける

お客様や元請け会社、上司などから依頼されたことをなんでも引き受けてしまう「NO」が言えない人は多能工にむいていません。

よく勘違いされがちですが、多能工は”何でも屋”ではありません磨かれたスキルを発揮して報酬をいただくのが多能工の本分です。

スキル外のことをしてはアマチュア仕事になりますし、自分の評価を下げるだけです。

③時間管理ができない

多能工は工程を兼務することができます。
なので別々の会社に発注していた仕事を1つに集約することができるため重宝されます。

ですがそれは2人区仕事が1人区仕事になるわけではありません。いくら多能工だとしてもマンパワーには勝てません。

発注者側によく説明した上で自分の作業時間をしっかり管理しないと時間に追われてやっつけ仕事に陥ってしまいます。

④人の手を借りようとしない

仕事が忙しくなってくると、どうしても時間が足りなくなってしまう場合があります。
そんな時は誰かを頼って助けてもらうべきです。

ですが多能工はなまじ複数のことが出来てしまうので誰かに頼るということを拒みがちです。
その結果、納期遅延をおこしたりクオリティの低下を招いてしまいます。

⑤自分の単価を安く見積もる

真の多能工であれば専門職(単能工)よりも作業単価は高くとるべきです。
それは多くの時間を費やし獲得したスキルの対価としては当然です。

ですが中には専門職と同じくらいか、それより安い単価で自分を安売りする多能工もいます。それは自分のスキルの習熟度が低いが故に安売りをするのだと思います。

するとお客様も当然、安くて何でもしてくれる多能工に仕事を依頼します。
その結果、低品質の成果物が量産されるという”負のスパイラル”が生まれます。

嫌われ者の多能工、多能工にならないほうがよいのか?

では多能工になんてならない方がよいのか?私は決してそんなことはないと考えます。

確かに上記のような評価を受ける自称多能工はいますが、真の多能工は確実に生産性をあげています。そして正当な評価を受けた多能工は市場価値も高く信頼も厚いです。

小子高齢化社会に突入した日本を支えるには多能工の存在は必要不可欠であり、社会的にも多能工の評価は上がっています。またスキルを身につけることで会社に縛られない働き方を実現することもできます。

社会的信頼や自由を獲得するには多能工の働き方は必要不可欠と言えるでしょう。

【詳細記事】スキルの掛け合わせで希少性を獲得する方法

多能工が嫌われない方法

嫌われる多能工⇨”自称多能工”に陥らない方法を解説します。

①とことんスキルを磨く

プロとして認められるほどのスキルが習熟するまでは、決して多能工を名のってはいけません。低スキルの仕事は本職のプロにすぐ見破られてしまいます。それは多能工のブランドに傷をつけてしまうことに他なりません。

1つのスキルを習得するまでに約1万時間を要すると言われています。
藤原和博 著:100万人に1人の存在になる方法 より)

複数のスキルを身につけるということはそれだけ長い修行の時間が必要です。ですがそれは真の多能工になるための障壁です。誰もが簡単に多能工になれるわけではありません。その障壁を乗り越えれば「希少性」という大きな価値を獲得し、晴れて多能工を名のることができます。

②きちんと説明する

多能工は”何でも屋”と見られることがことが多いです。ですがスキル外の仕事は受けてはいけません。

スキル外の仕事をすると発注者側も多能工側も満足のいく結果が得られない場合がほとんどで、クオリティーが担保できない仕事は評価を下げるだけです。なので発注者には丁寧に説明し、お断りをしなくてはなりません。発注者側も低クオリティの仕事は望んでいないのできちんと説明すれば納得してもらえます。

③餅は餅屋

多くの仕事を抱えるとどうしても時間が足りなくなってしまいます。するとやっつけ仕事のようなクオリティ低下を招いてしまいます。

ならばどうすればよいのか?答えは簡単で、専門職のプロに仕事を依頼すればよいのです。

たとえスキル内の仕事だとしても、必ずしも自分でやる必要はありません。時間に追われているのなら、素直にプロに助けてもらうべきです。

「餅は餅屋に」と言われるように、専門職に仕事を発注することも学ぶ必要があります。自分は多能工だから、と意固地にならず人の手を借りましょう。

上記①〜③のポイントをおさえれば嫌われることなないでしょう。多能工の信頼性向上のためにも是非実践してみてください。

多能工が嫌われる理由
  • 多能工が嫌われるのはスキルの習熟度が低い”自称多能工”が存在するため。
  • スキル外のことでも何でもやっちゃう”何でも屋”と思われがち。
  • 工程が兼務できるからといって作業時間が1人分になるわけではない。時間に追われて仕事のクオリティが低下してしまうケースが多い。
  • ”自称多能工”にならないために以下のことに注意する。

きちんとスキルを磨く。

仕事を何でも引き受けない、取捨選択する。

自分のできることでも時には人に頼る。

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